新作 [Ｍｕ−ＳｃａｎＢａｎｋの紹介］

最近では高性能なスキャナも安価になって、ショップでも飛ぶように売れているようです。 スキャナを購入する目的の一つに「紙の書類をスキャナで取り込んで保存し、 紙の書類はできるだけ廃棄したい」ということも多いのでないでしょうか （かく言う私も、そのためにスキャナを購入しました）。

ところが、いざこれを行おうとすると、レタッチソフト・画像管理ソフト・ビュアーソフトといった 各種のツールを組み合わせないと、なかなか目的が達せられません。 また、パソコンの画面上で見るスキャン画像は、解像度の違いから、細かなところが良く分からなかったりします。

私自身、フォトレタッチソフト（PHORET) を開発した位に画像処理好きな人間ですが、 それでも上記の理由から、とても書類をパソコンで取り込んで、、、という気持ちにはならなくなりました。 ましてや、パソコン初心者のかたなどは、どうしたら良いのか途方に暮れているのでないかと思います （身近にも何人かいらっしゃいます）。

このようなところから、Mu-ScanBankは 「紙の書類をスキャナで取り込んでパソコン上で保存管理する」という単目的のために開発したツールです。

Mu-ScanBank の特徴は以下の通りです。

■ とにかくシンプルに作ってみました

いつも新作ソフトの構想を練る際には「こんな機能も、こんなことも、、、」と、プラス方向での設計を行うのですが、 今回は逆に「画面・操作方法・データ構造の３者をいかにシンプルにできるか」というテーマの下、 無くても良いものを極力削ぎとって行くマイナス方向での設計を行ってみました。

シンプルさにこだわった第一の理由は「誰でも簡単に使えること」を最重要視したためです。 このため、パワーユーザーのかたには、少々物足りなさを感じられるかもしれません。 でも、実際に使っていただくと、そのシンプルな操作の利点もお分かりいただけるのでないかと思っています。

第二の理由は、初版リリース時の姿を、あくまでも「素材」と考えたためです。 昨年リリースした２つのソフト（美影印鑑、PHORET)で痛感したのですが、 リリース後、様々なユーザーの皆さんからお寄せいただく感想・アイデアなどを基に改良を続けた結果、 これらのソフトは見違えるほどのものとなりました。 これは、様々なアイデアや、様々な用途から発生するニーズなど、 作者一人では決して気づかないような改良をユーザーの皆さんと共に行うことができたからだと思っています。 したがって、Mu-ScanBank も、今は素材として、今後も継続的に改良を加えていきたいと思っています。

■ とにかく簡単に使えるようにしてみました

上記にも関連しますが、操作は極めて単純です。

分類を作成し、その分類中にスキャナから（またはファイルから）画像を取り込むだけで、 そのイメージは自動的に保管されます。 この間、保管先のフォルダとか、保存するファイル名とか、ファイル種別とか、レタッチとか、 このような操作は一切必要ありません。 Mu-ScanBank は、自らのイメージ保管場所にJPEG画像として自動的に保管します。 また、イメージに対して文字でのコメントを付けることも容易です。

イメージを参照するには、分類を選択すると縮小イメージが一覧表示されますので、それをダブルクリックするだけです。 イメージの表示は、フルスクリーンで行われます。 これは、モニター画面を極力有効に使って、イメージのディテールをできるだけ再現できるようにするためです。

■ パソコンモニター表示に最適化した画像として保存されます

パソコンモニターはスキャナに比べると、遥かに低解像度です。 このため、通常にイメージを保管し、通常に表示したのでは、画面に対して大きくなりすぎたり、 縮小表示するとディテールが良く分からないようになりがちです。

Mu-ScanBank では、「フォトレタッチPHORET」で得た画像処理のノウハウを注ぎ込み、 パソコンモニターでも見やすいイメージとなるよう、各種の画像処理を行ってからイメージを保存します。 ここでの画像処理としては、スキャンして得たイメージを画面サイズに合わせるための高画質縮小、 明るさ・コントラスト・カラーバランスの自動補正というPHORETで好評の画像処理機能に加え、 紙のシワなどによる陰りなどを除去するための「まっしろけフィルター」を搭載しています。

これらの画像処理は、スキャナから取り込んだイメージを保管する際に自動的に行われます。 もちろん、このための処理時間が必要となりますが、低スペックのマシンをお使いの場合などのために、 各処理をON/OFFするオプション設定も設けています。

■ MO・CD-R対応、複数環境対応

保存したイメージが増えて来ると、どうしてもHDDに収まりきらなくなってきます。 このため、MOやCD-Rといった外部記録メディアへ保存する必要が出てきますが、 Mu-ScanBank では、簡単にバックアップを作成・管理できます。 CD-Rの場合は、CD-ROM挿入と共にMu-ScanBank が自動起動されます。 これら外部メディアへは、本プログラムも一緒に保存するようになりますので、 Mu-ScanBank のセットアップされていないPCでも、保存したイメージを参照することができます。

また、１台のPC中に、複数のMu-ScanBank環境を作成することも簡単です。 ユーザー毎に切り替えて使用したい、などの場合にご利用ください。

スキャナだけではなく、既存の画像ファイルからイメージを取込むこともできますので、 簡単なアルバムソフトとしてもご利用いただけます。SUSIE プラグインへも対応しています。

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